結論は朝はビタミンC、夜はレチノールが基本です。刺激や相性を見ながら週2〜3回から慣らし、日中は必ずUV対策を徹底しましょう。妊娠中はレチノイド系の使用を避け、医師へ相談してください。
結論:朝はビタミンC、夜はレチノールが基本
朝は紫外線や大気汚染により酸化ストレスが高まりやすい時間帯です。そこでビタミンCで環境ストレスへの備えを固めます。夜は外的刺激が少なく、レチノールの慣らし運用に適しています。いずれも最初は頻度を抑え、肌の様子を見ながら段階的に増やしましょう。
- 朝:ビタミンC → 保湿 → UV(SPF50+ 推奨)
- 夜:保湿下地 → レチノール(米粒量) → 仕上げ保湿
注意:妊娠中・授乳中はレチノイド系(レチノール/トレチノイン等)を避け、医師へ相談をお願いします。


悩み別の最適解(毛穴・くすみ・シミ・ニキビ・小ジワ)
- 毛穴の開き・黒ずみ:朝Cで皮脂酸化のケア、夜Rで角層の乱れへアプローチ。
- くすみ・色ムラ:朝Cを継続、夜Rは週2〜3回から。過度なピーリング併用は控えめに。
- シミ悩み:朝C+UV徹底、夜Rで肌の生まれ変わりをサポート。
- ニキビ傾向:Cは皮脂酸化のケアに役立ち、Rは詰まり対策の一助に。継続が鍵です。
- 小ジワ:夜Rを少量から、朝Cの継続でバランスよく続けます。
科学的根拠でみる「効く理由」
ビタミンCの働きと濃度・pHの目安
ビタミンCは抗酸化・光老化対策・色調整に関与します。LAAは10〜20%で使われることが多く、低pHで浸透性が高まる処方が一般的です。刺激が気になる場合はSAP/MAP/THDなどの誘導体も選択肢になります。
レチノールの働きと夜使いの理由
レチノールはビタミンA誘導体で、肌の回復をサポートします。初期は乾燥・赤みなどのレチノイド反応が出やすいため、少量・隔日からの導入が安心です。日中は必ずUV対策を行い、無理なく継続しましょう。
一緒に使える?併用の可否と条件
併用自体は可能ですが、刺激管理と保湿の強化が前提です。実臨床では0.5%レチノール+30%THDアスコルビン酸のレジメンで8〜12週の改善が報告されています。負担が強い日は朝C/夜Rの時間分けに戻すと安定します。
はじめ方:12週間のステップアップ計画
- Week1–2:夜Rは米粒量で週2回。朝Cは毎日。保湿は厚めに。
- Week3–4:Rを隔日へ。反応が強いときは頻度を戻し、バリア優先。
- Week5–8:落ち着けば週4回へ。C継続、日中のUV最優先。
- Week9–12:習慣化と微調整。必要に応じて濃度や誘導体を見直します。
肌タイプ別レシピ(朝→夜)
敏感肌
- 朝:低刺激のC誘導体(SAP/MAP/THD)→ 保湿 → SPF50+
- 夜:Rは週2回から → 仕上げ保湿重ね。赤み日は休薬。
混合肌・毛穴
- 朝:LAA 10〜15% → 軽め保湿 → SPF
- 夜:Rは隔日。Tゾーンは米粒半量から開始。
色ムラ・くすみ
- 朝:C+UV徹底で日中くすみ対策。
- 夜:Rを週3回。気になる部位は「保湿→R→保湿」のサンドで刺激緩和。
失敗しないコツとNG例
- 量は少なめから。目元・口元は保湿で囲ってから点置き。
- Cの直後にRを重ねるのは肌調子が良い日だけに限定。
- 強いピーリングやゴシゴシ洗いの同日併用は避ける。
- レチノール期間は日焼け止め必須。妊娠中はレチノイド回避。
口コミピックアップ
「米粒量から始めたら皮むけは少なく、3週目にハリ感を実感しました」※個人の感想です。効果効能を保証するものではありません。/ 出典:ユーザーレビュー
「朝のCでメイクのりが良くなり、夜Rは隔日で安定しています」※個人の感想です。/ 出典:SNS投稿
価格相場とアイテム選びのポイント
- ビタミンC美容液(LAA 10〜15%):2,000〜12,000円/10〜30mL
- レチノール(0.1〜0.3%目安):1,500〜15,000円/15〜30mL
チェック項目:濃度・形(LAA/誘導体、R濃度開示)/ 安定化容器 / バリア配慮成分 / 使用感
比較表:レチノール vs ビタミンC
項目 | レチノール | ビタミンC |
---|---|---|
主な役割 | 角層リニューアルの支援、ハリ感のサポート | 抗酸化、光老化対策、色ムラの均一化 |
推奨時間帯 | 夜(少量から漸増) | 朝(UV対策と併用) |
刺激リスク | 乾燥・赤み・皮むけ | ピリつき・乾燥(濃度やpHに依存) |
濃度の目安 | 0.1〜0.3%から始める | LAA 10〜20%、誘導体は処方次第 |
併用可否 | 可(刺激管理が前提) | 可(時間分けが無難) |
妊娠中 | 使用回避推奨 | 一般に使用可だが個別相談 |
よくある質問(FAQ)
Q1. レチノールとビタミンCは同時に重ねても大丈夫?
肌が安定していれば併用可です。刺激が出やすい方は朝C/夜Rで時間を分けると無理なく続けられます。 Q2. どれくらいで変化を感じますか?
個人差はありますが、8〜12週での変化報告が多いです。写真記録で経過を見て調整しましょう。 Q3. 日焼け止めは必須ですか?
はい。レチノール期は日中のUV対策が必須です。毎日SPF/PA表記のある日焼け止めを適量使いましょう。 Q4. レチノールが合わない場合の代替は?
刺激が少ない選択肢としてバクチオールが検討できます。小ジワ改善での有用性が報告されています。


関連ブログ
参考・出典
- American Academy of Dermatology: Retinoid or retinol?
- Al‑Niaimi F, Chiang NYZ. Topical Vitamin C and the Skin(JCAD 2017)
- Herndon JH Jr, et al. 0.5% Retinol + 30% THD Ascorbate(J Drugs Dermatol 2016)
- Dhaliwal S, et al. Bakuchiol vs Retinol(BJD 2019)
- AAD: Pregnancy skin care(妊娠中の避けるべき成分)
※本文は各文献の要旨を踏まえた編集部による要約です。医療的効果を断定する表現は避け、一般的なスキンケア情報として提供しています。